本記事の内容
- 記事転載(重複コンテンツ)は、SEOでどう判定される?
- 許可ありで記事転載する場合は、SEOでどう判定される?
- 記事転載をするとペナルティを受ける?
- 自分のブログ記事を、違うブログに転載する場合は?
- Google翻訳を転載するのはOK?
そんな疑問にお答えする記事を書きました!
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本業ではSEO対策をメインに、WEBマーケティングを担当しています。
記事転載に関する疑問を解消して、戦略的にサイト運営できるようになりましょう!
目次
記事転載(重複コンテンツ)はSEOでどう判定されるのか
記事転載をした場合、SEO上、良いのか悪いのか。
結論から言うと 良くはない です。
Googleでは「内容の同じ記事=重複コンテンツ」と判断します。
記事を提供したサイト、転載したサイト、どちらがオリジナルコンテンツかは判断されず、どちらも「重複コンテンツ」と判断され、基本的にはサイトパワーの強い方に掲載されている記事が上位表示されます。
記事転載した場合、SEOで上位表示される基準
「サイトパワーが強い」というのは、以下のような基準で判断されます。
- サイトの運用歴
- 記事の更新頻度
- 各コンテンツの質の高さ
- 被リンクの数
これらを総合的に判断し、より良質と判断されたサイトが検索結果で上に表示されます。
まれに、転載元と転載先の両方が検索結果に表示されることがありますが、サイトパワーが同じくらいの場合、そういった現象が起きるようです。
許可ありで記事転載する場合、SEOでどう判定される?
掲載元から許可をもらって転載してるんだけど
企業などでは「記事の保有者から許可をもらって転載する」こともありますよね。
この場合も同じく、どちらも重複コンテンツと判断され、サイトパワーの強い方の記事が上位表示されます。
Googleからしたら、WEBの外で行われた約束は知る由もなく、あくまでWEB上のコンテンツを評価するからです。
たまに、
うちは記事を書ける人がいないから、転載記事でまかなってるよ
なんて人もいますが、重複コンテンツばかりを掲載していると
「このサイトは有益な情報がない」と判断され、サイト全体のSEO評価が下がる可能性があります。
SEOで評価されたいのであれば、独自の優良コンテンツを増やすべきです。
記事転載を行うのであれば、SEOの高評価を諦めるか、転載記事だけに頼らず独自のコンテンツを増やすか考えた方が良いでしょう。
記事転載(重複コンテンツ)は、ペナルティを受けるのか
記事転載をした場合(重複コンテンツを作成した場合)、SEO上でペナルティを受けることはあるのでしょうか。
これについては、”悪意をもった記事転載でなければ"SEOでペナルティを受ける可能性は低いと言えそうです。
Google検索セントラルでは、次のように記載がありました。
ごくまれなケースとして、Google でのランキングの操作やユーザーへの偽装を意図した重複コンテンツが表示される可能性が認識された場合も、Google では関係するサイトのインデックス登録とランキングに対して適切な調整を行います。その場合、該当するサイトはランキングが低下するか、Google インデックスから完全に削除されて検索結果に表示されなくなる可能性があります。
~中略~
サイトに重複するコンテンツが存在しても、偽装や検索エンジンの結果を操作する意図がうかがえない限り、そのサイトに対する処置の根拠とはなりません。
Google検索セントラル(※「~中略~」の記載、文字装飾は筆者によるもの)
とはいえ、Goolgeは書き手がどういう人間で、どういう意図をもっているのかまでは判断できません。
繰り返しになりますが、GoogleはあくまでWEB上のコンテンツをそのまま判断しているので「そんなつもりじゃないのに!」なんてことは知る由もありません。
もしもペナルティを受けた場合は、Googleのガイドラインと照らし合わせながらサイトをよく見直して、再審査を依頼しましょう。
記事転載(重複コンテンツ)のメリット・デメリット
ここまでで、記事転載(重複コンテンツ)はSEO上、良くはないことがなんとなく分かったかと思います。
では、記事転載をするときの、記事を提供する側と転載する側のメリットとデメリットはなんなのか。
詳しくみていきましょう。
記事を提供する側のメリット・デメリット
まず、記事を提供する側のメリットとデメリットです。
メリット | デメリット |
---|---|
記事を多くの人に読んでもらえる | SEO評価が下がる可能性がある |
認知度向上でブランディングに繋がる | 記事提供をしすぎると独自性が失われる |
転載先のメディアからの流入を見込める |
記事を提供する側は、これらのメリットを期待していると考えられます。
逆に、記事転載の依頼を受けたら、依頼元のメディアに記事を提供することで、これらのメリットを受けられるかを判断した方が良いでしょう。
たまに
記事転載をしたことで、提供元に迷惑をかけてないか不安
という優しい声を聞くこともありますが、
記事転載の許可を受けた場合は、提供元が「記事を提供するメリットがある」と判断して許可しているはずですので、記事転載をすることで提供元に迷惑がかかるとは考えなくて大丈夫です。
むしろ、提供された記事が、提供元よりも提供先のメディアで評価される方が、提供元の思惑を満たすことになります。
記事を転載する側のメリット・デメリット
次に、記事を転載する側のメリット・デメリットです。
メリット | デメリット |
---|---|
記事の質が担保されている | SEO評価が下がる可能性がある |
低コストで記事を入手できる | 転載記事が多すぎると独自性が失われる |
人材がいなくても記事を更新できる |
記事を転載する側のメリットは、なんと言っても、楽に良質な記事が入手できることでしょう。
広告収入を得るメディアの場合は、人を惹きつける記事の獲得は重要です。
良質な記事が書ける人材を確保するよりも、良質な記事自体を手に入れる方が手っ取り早く読者を集められるでしょう。
ただ、記事転載のやりすぎは禁物。
Googleでは「重複コンテンツの作成を避ける」ことをSEOの注意点として上げています。
サイトのSEO評価を上げたいのであれば、記事転載は行わない、もしくは必要最低限にすることが正解です。
高品質のソースからのものであるとしても、無断で複製しただけのコンテンツは、サイトで他の役立つサービスやコンテンツを提供しない限り、ユーザーに付加価値を提供するとはいえません。
~中略~
他のサイトと差別化する独自のコンテンツを作成するために時間を使う方が有意義です。
Google検索セントラル
記事転載(重複コンテンツ)のSEO対策
記事転載はしたい、SEOでも評価されたい
そう思っているWEB担当者さんもいるかもしれません。
ここまで読んでいただければもうお分かりかと思いますが、記事転載をする場合はSEO評価は期待できません。
WEB上に同じコンテンツが存在する→検索結果に同じコンテンツが表示される→ユーザーにとって有益ではない→ユーザーのGoogle離れに繋がる
という仕組みですね。
「記事転載をすること=重複コンテンツを作成すること」は、Googleの理念に反しているということを頭に入れておきましょう。
一方、自分のサイトの重複コンテンツに対するSEO対策としては、以下2つが挙げられます。
重複コンテンツに対するSEO対策
- noindexタグを設置する:記事をインデックスさせない=検索結果に表示させない
- canonicalタグを設置する:URLの正常化=クローラーにメインのURLはどれかを伝える
これらを用いることで、1つの記事のSEO評価を保つことができます。
また、重複コンテンツのいずれにもリンクがある場合、上記タグを設置することで、リンクの評価が分散されることも防げます。
自分のサイト内に重複コンテンツと判断されている記事がある場合には、タグを正しく使って対策しましょう。
自分のブログ記事を、違うブログに転載する場合
メディアを複数持っていて、自分のブログ記事を違うブログに転載したいんだけど
「自分のブログ記事なら転載しても問題ない」
と思いますよね。
これもSEOではNGです。
Googleからしたら、書き手が同じかどうかは関係ないからです。
Googleはユーザーにとっての有益性、利便性を最も重視していて、検索結果に同じ内容が入らないよう注意しています。
自分のブログ記事を転載することは、どちらか一方のSEO評価を下げることに繋がるため、避けた方が良いでしょう。
もしも既に重複コンテンツがあり、SEO対策をしたい場合には、前述のタグ設置を試してみてください。
また、記事を違うブログに引っ越したい場合には、必ず元の記事を削除するようにしましょう。
Google翻訳の転載も、SEOではマイナス評価に
Google翻訳の転載も注意が必要です。
Google翻訳をそのままコピーした記事は、「自動生成コンテンツ」と判断され、SEO評価に支障をきたす恐れがあります。
Google翻訳の精度は高くないので、英語力に自信のない人でも「違うでしょ」と気づくことも多いと思います。
翻訳されたものをそのままコピーするのではなく、自然な言葉に直して記載するようにしましょう。
外国語の記事を日本語に訳すのは「記事転載」に当たらない
一方で、外国語の記事を日本語に訳して掲載することは、重複コンテンツとは判断されません。
Googleに「重複コンテンツ」と判断される条件は、次の通り。
- 同じ言語
- 内容が完全に同じ、もしくは非常に類似している
一般に、重複するコンテンツとは、ドメイン内または複数ドメインにまたがって存在する、同じ言語の他のコンテンツと完全に同じであるか非常によく似たコンテンツのブロックを指します。
Google検索セントラル
なので、英語の得意な人が、外国語の記事を訳し、自分のオリジナルコンテンツとして掲載するのはOKです。
英語の苦手な人が、Google翻訳を使ってそのままコピーした記事を作るのはやめておきましょう。
まとめ:SEOで評価されたければ独自コンテンツを極めよう
記事転載(重複コンテンツ)はSEOにどんな影響を及ぼすのか についてまとめました!
記事転載をする場合は、基本的にはSEO上のメリットはなく、SEO以外の面でメリットがあるかないかで考えるべきですね。
最近は「SEOが全てではない」という考えもあるので、どういう戦略でブログ運営をしたいのかを考えて判断しましょう。