- シャドーイングが英語学習に効果的って聞いたけど、実際どうなんだろう?
- シャドーイングをするときの注意点ってあるのかな?
こんなお悩みを解決する記事を書きました!
Sakuraのプロフィール
2013年にカナダに留学し、2015年に帰国。
その後5年以上英語を使う仕事をしています。
目次
シャドーイングとは?
シャドーイングとは、音源を影(シャドー)のように追いかけて発声する勉強法です。
もともとは同時通訳を目指す方の基本トレーニングとして知られていて、第二言語習得研究(SLA*)に、その高い効果が認められています。
*第二言語習得研究(SLA:Second Language Acquisition):人間が母語以外の第二言語を習得するプロセスを科学的に解明する学問
私もこれまで様々な勉強法を試してきましたが、シャドーイングは数ある勉強法の中で 一番効果があった!!と実感しています。
この記事では、シャドーイングをすることでどんな効果が得られるのか、取り組むときの注意点は何かを解説していきます。
シャドーイングの効果:大きく分けて3つ
- いろんな勉強法があるのに、何がそんなにいいの?
- 効果がなかったらいやだな・・
何に効果があるのか分からずに進めると、いずれ「これって本当に効果あるのかな」と思って辞めてしまいます。
筋トレも「どこに効いてるのかを意識するのとしないのとでは効果が全然違う」っていいますよね。
英語学習も同じ。
このトレーニング(勉強法)は何に効果があって、どこを意識したら良いのかを知ってから取り組む必要があります。
シャドーイングの効果①:リスニング力
詳しいやり方は後ほどお伝えしますが、シャドーイングで最も重要なのは「音を聴くこと」です。
といいますか、「音を聴かない」とシャドーイングができません。笑
シャドーイングをするために音源の一言一句をよ〜〜〜く聴くことが大切なので、リスニング力がめちゃくちゃ上がります。
シャドーイングでリンキングを理解する
英語の発音では「リンキング」という、音を繋げて1つの単語のように話すことが頻繁に行われます。
これが分からないと、英語はほぼ全く聴き取れないと言っても過言ではありません。
例えば
- I want to go to Okinawa. →
アイウォントトゥゴゥトゥオキナワ→アイワナゴトゥオキナワ - Could you check it out? →
クドゥ ユー チェック イット アウト→ クッジュゥチェキッタゥ
こんな感じ。
2つ目の例文なんて、全文がリンキングのかたまりです。
日本語で言えば「ありがとうございました」をしっかり発音する人って少ないですよね?
大抵「あり◯△※□とざいました」とか、すごくカジュアルになると「あざしたー」「あざまー」と言われることもあります。
これは教科書をいくら読んでもわからないこと。
ちょっと極端な例だったかもしれませんが、シャドーイングをすることで、そういった「その言葉が耳に入ってくるときに、どういう音になるのか」を理解できるようになります。
シャドーイングの効果②:スピーキング力
「聴き取れないものは話せない」
語学業界で有名な言葉です。
どういう風に話されるのか分からないのに、話せるわけがないですね。
日本語だって、私たちが小さいときは、親や周りの人が話す「音」を聴いて真似していたことで話せるようになっています。
シャドーイングではとにかく聴いて、口を動かす。
よく聴くことでリスニング力を上げ、音源を真似ることで英語のリズムや抑揚のコツを掴みます。
それを繰り返すうちにどんどんスピーキング力が上がっていきます。
「声を出せないときは頭の中でやってもいい」と言われますが、声を出すことがベストです。
声を出して発音を真似ることで、英語特有の口の動かし方を自分の感覚に落とし込みましょう。
シャドーイングで発音改善
英語が聞き取れて、自分では話せているつもりでも、発音が間違っていて聞き取ってもらえないことがあります。
少しだけ私の経験をお話しさせてください。
カナダで友人たちとカフェに行ったときのこと。
英語が上手じゃなかった友人が、店員さんに注文が伝わらなくて困っていました。
「なに頼みたいの?」と聞くと「コーヒー」でした。
「え、コーヒー?」と思いましたか?私も思いました。(ごめんなさい←)
友人は一生懸命「コーヒー」「コーヒー」と、少しアクセントを変えながら言っていたのですが、全然伝わりませんでした。
なぜなら「コーヒー」と言っていたから。
「え、伝わらないの?」と思うかもしれないですが、バリバリのカタカナ英語で「コーヒー」と言ってもほぼ確実に伝わりません。
英語でコーヒー(Coffee)は「カーフィー」と発音されるからです。
「コーヒー」と「カーフィー」。
全然違いますよね。
シャドーイングは音源の音を真似て発声する勉強法。
とにかく真似て、真似て、真似る。
これを繰り返すことで、自分の口に英語の動きを覚え込ませます。
結果、発音が改善されて伝わる英語が話せるようになります。
シャドーイングの効果③:語彙力
こちらはテキストを使っても得られるスキルではありますが、シャドーイングでも語彙力を上げられます。
なぜなら教材から新しい単語、文法、イディオムが学べるからです。当たり前ですね。
しかもシャドーイングでは「発音と実際にその単語がどう使われるのか」を合わせて覚えられます。
基本的には「声に出して」行う勉強法なので、アウトプットとインプットを同時に行えます。
そのため、効率的かつ効果的に語彙力を増やしていくことができるのです。
シャドーイングの注意点:正しいやり方で!
いかがでしたでしょうか?
説明してきた通り、英語力をあげるために必要な複数のスキルにアプローチできる、めちゃくちゃ効率的で効果の高い勉強法。
それなのに、世間では「効果がある」という噂だけが先行し、正しいやり方で行えていない人が多いのも事実。
中には正しいやり方を実践していないにも関わらず「効果がない」という情報を発信している人もいます。
やり方が正しくないのに、本来の効果を得られるわけがありません。
これから「シャドーイングをやってみよう!」と思っている人は、是非正しいやり方で実践してくださいね!
まとめ:シャドーイングは日本人にぴったりの勉強法!!
いかがでしたでしょうか?
何度も言いますが、シャドーイングは正しく行えば、英語力向上に絶大な効果を発揮します!
しかも、個人的な意見かもしれませんが、参考書を解いたり英単語帳を暗記するより圧倒的に楽しい!
リスニングとスピーキング力を上げたい!って人は是非、今日から取り入れてみてくださいね。